日誌

本日の川口高校

奥会津風土体感プログラム発表会

奥会津風土体感プログラムは今年度の講義や体験など、学習成果をまとめた成果発表会を行いました。学習には、特に森林資源を活用した自然教育の内容も含まれています。
前半は一年生の代表生徒が、一学期の奥会津風土体感プログラムで学習してきた奥会津の風土や歴史など、自分たちの学んできた内容や感じたことなどを発表しました。
体育館の後方には、生徒たちの活動の様子、授業をとおして作製した作品が展示されました。

      

後半は、三年生が二学期にコース別で行った幅広い事柄について、各班ごとにパワーポイントをうまく使いまとめ発表しました。
時事教養コースは、金山町の現状とこれからということで、金山町について学習しました。
地元で民宿を営む坂内譲さん、栗城和夫さんにもインタビューを行いました。自分たちの考える金山町の視点だけでなく、地元の方々の意見を聞くことで、生徒たち自身も広い視野を持って考えることができたのではないでしょうか。

     

聞き書き・和綴じ本コースは、和綴じ本の作製方法とそれぞれの家族の方々にご協力いただいて作った和綴じ本の紹介しました。
家族からゆっくり時間をかけて、昔の話を聞く機会というはなかなかないものです。生徒たちの感想にもありましたが、こういった機会がなかったら聞けなかったこともあったと思います。このような機会を大事にし、 語ること、聞くこと、それを綴ることの重要性を学んだことと思います。

       

ものづくりコースはこれまでに体験した郷土に息づく多くの伝統工芸やそれらを育んできた歴史についてを発表しました。
からむし織りや桐細工、漆塗りに絵ろうそく作り、編み組細工など、会津に息づくこれだけ多くの伝統工芸に触れることのできる高校生はそうはいません。
自分たちの郷土が育てた身近な工芸品を大切にし、次代へと受け継いでいってほしいと思います。

     

フードデザインコースはこれまでの調理実習や湯倉温泉鶴亀荘でのテーブルマナー講習会の様子についてを発表しました。
4月のまだ雪の残る季節から除雪を始めて畑を作り、自分たちで育てた野菜を材料に調理実習を行うことで食の大切さを学びました。さらに、学校で採れたニホンミツバチの蜂蜜を使ったお菓子や金山町特産の赤かぼちゃを使った料理など、地産地消も大事にしました。また、外部講師をお招きしての鮎の押し寿司やにこんにゃく作り、玉梨とうふ茶屋での豆腐作りなどの調理実習、味と見た目に趣向を凝らした料理でリピーターも多い鶴亀荘でのテーブルマナー講習会など、羨ましい経験も。実体験を伴った、充実した食育を満喫することができたようです。

当日はこれまでお世話になった外部講師や学校評議員の方々にも来校頂きました。聞き書き・和綴じ本コースの講師を務めていただいた菅敬浩さんから最後に講評をいただきました。
今年度も多くの方々のご協力をいただき実施することが出来た奥会津風土体感プログラム。学校内の活動だけでは到底できるものではありません。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。